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会長あいさつ

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 この度、令和7年度第47回総会におきまして、一般社団法人奈良県建築士事務所協会の第八代会長を拝命致しました、中西治夫でございます。
歴代会長をはじめ、これまでご尽力されてこられた先人の築かれた基盤を受け継ぎ、皆様の支援を賜りながらこの大役を全うすべく努力してまいる所存でございます。

 建築士事務所協会は、建築士事務所の業務の適正な運営の確保とその業務の進歩及び改善を図るとともに、設計等を委託する建築主の利益の保護を図り、もって社会的地位の向上と建築文化の発展に寄与することを目的とした法定団体であり、日々技術の研鑽に励んでおります。

 近年南海トラフ巨大地震の発生率も高まり、いつどこで大きな地震が起きても不思議でない状況に直面している一方で、異常気象に起因する被害は年々増加し、自然災害への備えは急務の課題であります。我々建築設計・監理に携わる者は、安全・安心に暮らせる環境づくりに今まで以上に真摯に向き合い、日々知識や技術の習得に努める責務がございます。
当協会は、日々法改正や最新の技術に対してアンテナを張り、皆様の知識の習得また技術の向上に貢献できる組織でありたいと思っております。今後も講習会等色々計画して参りますので、皆様の積極的なご参加をお願い致します。

 今や(一社)奈良県建築士会、(公社)建築家協会を含む設計三団体に広がっております市町村に対する要望活動も当協会の重要な活動のひとつであり、これまで約30年に亘り続けられて参りました。
昨今、賃金の上昇や・労働時間の短縮の話題をよく耳にしますが、技術者の集団である我々にとって労働時間の短縮はそう簡単にできることではなく、技術力向上の為に要する時間は一概に拘束時間だけでは計れません。技術力を糧に発展し続ける我々にとって、令和6年告示第8号、及び耐震関係の告示670号に示された業務報酬は法的な拠り所であり、市町村にご理解頂くためにこの要望活動は必要不可欠であると考えております。
今後も技術力に伴う適正な業務報酬についてご理解を得られるよう、粘り強く訴えてまいります。

 また一昨年発足した青年部会も期待通り、同世代の青年層が切磋琢磨し共に成長しあえる部会として積極的に活動しております。
少子高齢化で人口減少は加速し、既に新しいフェーズへと移行している今、建築士の業務内容も変化していくでしょう。
これからの建築業界を担う青年世代は状況をいち早く見極め、将来を見据えたうえで、今何をしなければならないかを考えていく必要があります。そのためにもこの青年部会を大いに活用し皆さんとコミュニケーションを図り、どうぞ未来に思いを巡らせて頂きたいと思います。

 当協会は奈良県の建築事務所の総意を代表する団体を目指し、日々建築業界の発展のために尽力しておりますが、残念ながら人口減少と共に会員事務所数も低迷気味です。奈良県の建築事務所全体の総意を代表すると申し上げるのは些か憚られる状況ではありますが、今後はHPの充実やチャットワークによる会員交流など時代に見合ったツールを駆使して、皆様にもっと身近な団体と感じて頂けるよう取り組んで参りたいと思っております。
「困った時は奈良県建築士事務所協会のネットワーク」と感じて頂けるよう、また未だ未加入の事務所様に於いては是非一緒に活動したいと思って頂けるよう、魅力ある協会を目指し尽力して参る所存でございます。今後とも皆様方にはご支援ご協力を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

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